【医学部学士編入】筆記試験1〜2週間前のTIPS

こんばんは。なぐーです。いかがお過ごしでしょうか。

この記事を執筆しているのは8月初旬ですが、8月後半には多くの大学の筆記試験が実施されます。
(2022年度入試では、8月後半に5大学の筆記試験が予定されています)

8月後半に学士編入の筆記試験が実施される大学(2021年8月5日時点の情報)

先日、試験前に私が気をつけていたことを以下のようにツイートしたところ、多少の反響がありましたので、本記事ではそれを少し掘り下げてみました。

具体的には、私が昨年度の受験を通じて、試験の1〜2週間前に気をつけていたことの中から、受験生の方に共有したいことを4点、「生活面」と「勉強面」に分けてお伝えします。

目次

生活面

起床時間を調整する

受験の基本は「試験の時間帯に全力のパフォーマンスを発揮できるようにする」ことです。

学士編入試験で実施される筆記試験の多くは午前中に実施され、9:00または10:00が試験開始となっている場合がほとんどです(面接試験も同様の場合が多いです)。普段夜型の勉強をしている方の場合、朝のこの時間までに起床し、勉強に取り掛かる準備がされていない場合も少なくありません。

人間の頭が最大に働くのは起床後3時間後以降という通説がありますので、これに従うとするならば、6:00〜7:00頃までに起床する必要があり、これを試験までに習慣化する必要があります。

科学的な根拠は私には見つけられませんでしたが、私の体感(大学受験や薬剤師国家試験の経験)としては概ね正しいと思います。

この『3時間前』という数字は試験当日の移動を想定した際にもそこそこ理に適っていると考えます。
というのも、国立大学の医学部は一部を除いて郊外に存在するため、至近の街には宿泊施設がない場合も多いのです。宿泊施設がある街から大学までは鉄道やバスを乗り継ぎ、30分〜1時間程度かかるのが通常です。

以上の移動時間を加味すると、やはり遅くとも試験開始の2〜3時間前には起床している必要があるでしょう。

また、上記の起床時間は、試験の2週間前頃から同時刻に起きる癖をつけることで習慣化しましょう。

人間の体内時計による概日リズムは25時間です。つまり、放っておけば寝る時間と起きる時間は少しずつ遅くなっていきます。これを早い時間にずらすわけですから、身体的な負荷がかかるのは当然であり、数日で是正できるわけはないのです。起床時間を無理なく固定するためには、最低2週間程度はかかると言われています。

こちらも科学的な根拠は見つけられませんでしたが、先ほどの起床時間の話題と同様、体感としてはほぼ正しいと考えています。

強靭な肉体を持つ方であれば別ですが、試験当日だけ早起きするのは、かなり体に負荷がかかります。概日リズムの崩れによる影響は年齢が上がるほど大きくなるように感じますので、学士編入試験の受験生は、遅くとも2週間前からは、試験と同じ時間に起床する癖をつけることを強くお勧めします。

宿泊施設が確保できているか再確認

遠方からの受験の場合には、受験地に近いホテル等を予約されているかと思います。今この記事を読んだ受験生に行って欲しいことはただ1つ、ホテルが予約できているかを確認してください(宿泊時の確認メールなどを見るだけで良いのです)。

ホテル、「確保したつもり」になっていませんか?宿泊予定日は大丈夫ですか??

受験時に宿泊施設を予約するのは、ひとえに当日のパフォーマンスを向上させるためです。ホテルが適切に予約できていなければ、前日の勉強のペースを大きく乱してしまうことに繋がります。

実際に、私は受験でのホテルの予約日を間違えて大騒ぎになったことがあります。その日は必要な勉強に一切集中できませんでした。結果は言わずもがなです。(※学士編入試験ではないです)

試験1〜2週間前であれば、近隣の大きな街ならまだ部屋が残っています。予約ができているかの確認は20秒もあれば出来ますので、不安要素は先送りにせず、この場で確認しておくことを強くお勧めします

ちなみにホテルを予約し直す場合には、できる限り以下の条件を満たすものがオススメです。

  • 少しくらい高くても、受験会場からできる限り近いこと
    →受験当日のストレスを減らすための出費と考えましょう。
  • 朝ごはん付きのプランがあること
    →知らない土地で、朝ごはんが食べられる場所を当日探すのは想像以上に大変です。

勉強面

勉強計画の整理

勉強計画において最も避けるべきことは、計画通りに進まなかった結果「全て中途半端に終わること」です。試験1〜2週間前は、計画を修正することができる最後の機会と考えています。

ここまで何ヶ月も勉強して来た受験生の方であれば、「自分が残りの1・2週間でどれくらいの量の勉強ができるか?」は概ね把握されていると思います。特に直前期には、受験への不安や焦りが生じ、今までと同じように勉強することができなくなる場合もあります。

したがって、再度このタイミングで、試験に向けてのラストスパートで勉強する内容を整理した方が良いかと思います。

勉強進捗の管理に用いていたGoogleスプレッドシート。

具体的に、私は以下の手順で直前の計画を立てていました。

STEP
予定の洗い出し

今日から受験当日までの予定を確認し、勉強に費やすことができる時間帯を抽出し、リストアップします。
手書きでもExcelシートなどを用いても構いません。

例)8/6(木) 8:00-11:00, 20:00-22:00, 23:00-24:00

この際、無理のない時間帯(80%の努力で捻出できる時間帯)のみを抽出するようにしてください。
「頑張れば勉強できる」という時間帯で計画しても、計画倒れになることが多いです。

STEP
優先順位の高い勉強から埋めていく

STEP1で抽出した勉強時間に、優先順位の高い内容(受験大学の過去問で頻出になっている領域、何度も解いてもなかなか身につかない苦手な問題)から埋めていきます。

ここで重要なのは、「具体的な勉強量ベース」で埋めることです。勉強した気になることを防ぎましょう。

  • 生命科学の〇〇テキストを2時間勉強する
  • 生命科学のChapter1,2の練習問題を解く:2時間
STEP
完成したリストは見える場所に、毎日修正

計画は毎日確認して、進捗を管理するためのものですので、すぐに見ることができる場所に保管しましょう。私の場合スプレッドシートで管理していたので、Google Chromeのブックマークタブに入れてすぐに開くことができるようにしていました。

また、計画通りに勉強が進まなかった場合には、その日の夜に必ず修正し、翌日以降に回しましょう。
STEP1で8割の時間で作成するように、と書いたのはこの余裕を用意するためです。

あとはこれを試験直前まで繰り返すだけです。もちろん空いた時間も有効活用しましょうね。

必ず直近の過去問に目を通す

学士編入試験の最大の対策は過去問です

なお、学士編入試験に限らず大抵の試験はそうです。過去問から今後の試験の傾向を読み取ることができますし、本番で過去問にそっくりな問題が出ることも少なくありません(私は出ました)。

勉強開始の時点である程度過去問に目を通していることが理想ですが、今からでも遅くありません。時間を計って挑戦し、抜け漏れがないことを確認することを強くお勧めします。

過去問演習で得られた「苦手な問題」は資産です。上で書いた勉強計画に組み入れて、試験前までに必ず解けるようにしておきましょう。

大学によっては学士編入試験の過去問が公開されていない場合もあります

時々、「直前で実力を確認するために、あえて過去問は解かないでおこうと思います」という方がいますが、それが功を奏するのは、過去問と同等以上に充実した演習教材がある場合のみです。学士編入試験がこれに該当する可能性は低いと思いますので、私はお勧めしません。

まとめ

以上、試験1〜2週間前から進めておきたい生活面・勉強面のTIPSをまとめてみました。

・起床時間は試験開始の3時間前に、当日の2週間以上前から習慣づける
・試験日に宿泊予定のホテルが正しく予約されているか、今すぐ確認
・試験1〜2週間前に、ラストスパートのための勉強計画の見直しを
・過去問には早いうちに目を通し、試験当日までに苦手を潰す

本記事を読んで、こんなもの当たり前だ、と思われた方はよく準備されていると思いますので、試験当日に向けてぜひ突っ走ってください。応援しております!

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